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多頭飼育崩壊を招く人間心理を考える

老人と犬 世の中を見る, 時事私論

何故多くの動物を飼いたがるのか

hapiness dogs

多頭飼いのニュース

時々ニュースで報道されることが多く感じる多頭飼育崩壊。

哀れと感じるのは、決して衛生的でない飼育環境と
重度のストレスを与えられ続けている動物たちです。

私も、犬1匹と猫3匹を買っていますが、
毎年必ず、犬は7種の予防接種、猫は6種の予防接種と
必要であれば健康診断を実施しています。

それにはかなり金額も掛かり、
人間の様に保険が適用できない為、
結構な出費になりますが、飼うと決めた以上
適切な生活環境で暮らす為には仕方のないことと思っています。

それにうちで飼っているペットたちは去勢手術も済ませているので
これ以上増えることもありません。

しかし、多頭飼育をしている人は、まめに病院に連れていくこともせず、
一日、狭いゲージに閉じ込めたり、家の中で放置して暮らしています。

更に、去勢手術もしていない為、次から次へとただ増えていくばかりです。

最悪なのは、すでに死んでいるペットが放置されたまま、
発見されることがあるのです。

その状況を鑑みると、ペットたちに愛情を掛けているようには思えません。

ただ、動物が家の中にいるだけ。

それだけなのです。

犬や猫を拾ってきては、家の中に閉じ込める。

又は、ペットショップで買ってきて、家の中に閉じ込める。

どちらにしても動物にとっては最悪な環境に
その身を置かざるを得ないということです。

悪臭を放ち、近所迷惑であっても一切悪びれることなく
居直るその精神状態は決して普通とは言えないでしょう。

何故、出来もしない多頭飼育をするのかこれとに案件に
「ゴミ屋敷問題」があります。

こちらは、よそに捨てられたごみを持ち帰り、
家の内外にため込むというものです。

「ゴミ」と「動物」の違いがあるとはいえ、
収集癖という点においては同じものと考えます。

多頭飼いに失敗する動物取扱業者・繁殖業者(ブリーダー)

「多頭飼い」と一言で言っても、実際に行う人は個人ばかりではありません。

例えば、人気種のペットが変わり、経営の悪化に伴い、
今まで買っていた動物の世話ができなくなり、
飼育崩壊するケースがあります。

結果、狭いゲージに閉じ込められたまま、
病気になったり、糞尿の未処理、死骸放置などが起きます。

このような事を起こす動物取扱業者・繁殖業者(ブリーダー)は、
動物に愛情を持っておらず、利益追求の道具としか思っていません。

問題行動を起こす業者に対しての罰則は、
は動物愛護法違反で逮捕送検されることになります。

その刑処罰は、懲役を2年以下から5年以下、
または罰金を200万円から500万円の科料です。

 

放置しても手放さない心理とは

飼育放棄された犬

事の始まりは、ほんのささやかなボランティア心理が働き、
犬や猫を拾ったのが切っ掛けかもしれません。

元々動物好きが高じて、捨て犬や猫の保護活動を
始めたのかもしれません。

その行動がエスカレートしていき、
更に資金的に行き詰ったりしたことで、
去勢や避妊手術を行うことが出来なくなり、
手に負えなくなった結果、きんじょに強い不快感を与える
悪臭や時間構わず、上げる動物の鳴き声を放置した結果と思われます。

それでも、当事者は自分が動物虐待をしているという意識を
持たない方がいるのには驚くばかりです。

当事者は動物保護をしていると思い込んでいる節があります。

動物を飼うための知識がなかった

ペットショップのショーケースの中で買われている子猫や
子犬履けていてとてもかわいいのですが、
ただ可愛いからという理由だけで、
ペットとして迎え入れた後、排便や無駄吠えなどの
対処法を知らず、困って捨て去る人がいます。

人間に捨てられた犬たち

動物と一緒に暮らす為には事前に最小限でも
動物飼育の知識を身に付けておくべきです。

更に悪いことは、成長することを想定していない事から、
大きくなると構うことすら嫌がる人がいます。

まるで、ロボットのような成長しない生き物と
勘違いし、最悪捨てある人がいるのも社会問題の一つです。

一人がさみしいという理由だけで

独身生活がさみしいという理由だけで、
ペット購入する人がいます。

特に老齢化している人が自分の孤独感を癒す為に
動物を飼い始め、外に出歩く機会も減り、
社会的に孤立を深めると動物に愛着心を持つ人がいます。

自分が1人であることを理由に、飼い始めた動物に
友達を作ってやろうとする心理が、
多頭飼育につながるケースもあります。

自分の孤独感を埋めることを常に最優先に考え、
周りの人の助言に耳を傾けず、
動物の健康状態がおろそかになたり、
自身も思うように動けなくても頑固に
飼い続ける事があります。

 

老人と犬

アニマルホルダーという精神疾患

この様な近所迷惑を省みず、多頭買いをする人を
精神病理学では「アニマルホルダー」と呼んでいます。

ごみを収集する人と同じで、「アニマルホルダー」
精神疾患の一種と捉えられ、どれほど動物が増えても、
手放すことが出来ない精神状態にあると判断されます。

この様な精神状態に陥った人は、
自分自身で治療することは困難で、
自治体やボランティアの協力の元
治療観察する必要があります。

不衛生でも多頭飼育を続ける心理とは

多頭飼育を崩壊させる人の住まいが、
賃貸契約されている集合住宅又は戸建ての場合は、
貸主が契約を解約し立ち退きを要求することで、
1つの問題解決になります。

しかし、問題行動をした人が新たな賃貸契約をした物件で
同じような多頭飼育から崩壊を招く危険性を
阻止することは出来ません。

精神疾患と本人が自覚し治療に専念し、
同じ過ちを犯さないことを願い、
借主の良心を信じるしかありません。

問題は問題行動をした本人の住まいが、
持ち家の場合は、強制的な立ち退きの強制は出来ません。

しかし、多頭飼育が崩壊した家の中は悪臭が沁み込み、
とても住める状態ではありませんが、
そこ以外に住む場所がない人は、
自身で手入れをして住み続けるしかないでしょう。
(特殊清掃業に依頼するという方法もあります)

多頭飼育崩壊を防ぐには

多頭飼育による劣悪な環境を作り出さない手段は
ありませんが、そのような状況下を発見した身内、親族
近所の方々の力を借りて、ボランティア団体や動物保護団体の
協力を仰ぐしかないでしょう。

当事者であるその人は、助けを求めたいけど自ら発信することに
強い抵抗感があったり、全く劣悪な環境にいることを
認識していない場合があり、周りが気づく以外に手立てはなさそうです。

いざ、ボランティア団体や動物保護団体が手を差し伸べようとしても、
当事者の理解が無ければ、その劣悪な環境から
動物たちを救い出すことは出来ません。

あくまでも所有者の同意がないと動物たちを連れていくことが出来ません。

そして厄介な事は、当事者が頑固で説得に中々応じないこともあり、
時間を掛けなければならないこともあります。

だからといって、勝手に動物たちを連れ去ると
窃盗罪容疑で逮捕されることになるので
慎重にならざるを得ないのです。

では、行政が解決のために動けばよいと思われるかもしれませんが、
行政には解決策としてのマニュアルはなく、
民間団体に丸投げするしかないのが現状です。

保護された動物はどうなる?

飼い主も説得に応じ、動物たちを引き渡すことに同意した後は、
複数のボランティア団体がそれぞれ数匹づつ保護し、健康診断をします。

必要であれば、動物病院で治療後、
人なれするように穏やかな環境で生活をしていきます。

この時、個人ボランティアの方で
人なれするために一時的に引き取って
面倒を見ることもあります。

ただ、保護された動物の中には、全く人なれしないケースや
ひどい病気を患っている場合など一部察処分されることもあります。

この様な悲劇を招かない為にも、
多頭飼育していて、近隣が気付くほど臭い臭いを発している場合は、
早めに動物保護団体に相談することが最善策ではないかと思います。

 

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